外壁塗装5【塗料の種類と選び方のポイント】
どんな塗料がええか素人では分からんわぁーとよく言われます。
確かにそうですよねー!
まず塗料の種類についてですが…
実は細かく書くとザッと11種類あります。
そのうちよく外壁塗装の提案に出てくる代表的な塗料をご紹介します。
1、ウレタン塗料
昔から塗料として使われていたウレタンですが、今ではシリコン塗料などがメインになっていることから、使用頻度は少なくなりました。とはいえ、木、塩ビ製素材、鉄部などに適しているため、木製外壁材や雨どい、ベランダのフローリングなど部分的な塗装に使われているほか、防水機能を重視し、建物の屋上やベランダにも使用されています。
ウレタン塗料は8年前後とシリコン塗料より耐久性は短いですが、その分安価であるメリットもあります。
2、シリコン塗料
シリコン塗料は、よく利用される塗料です。 シリコン塗料の中にも、さまざまな塗料があります。価格帯は2,300~3,000円くらいのものが多く、耐久年数は12~15年程度と、値段と耐久年数のバランスがよいことが特徴です。
製品によっては、遮熱機能が追加されていたり、汚れにくかったりして、艶もカラーバリエーションも豊富に用意されています。そのため、使う場所や好みで選びやすい塗料といえます。
3、ラジカル塗料
新しい塗料としてここ数年で注目され始めたのが、ラジカル塗料です。
ラジカル塗料は、太陽光による劣化を引き起こす物質を抑えることができる塗料です。
ラジカル塗料の耐久性は15〜18年と長く、シリコンと同じくらい程度の価格帯なので人気の塗料です。
4、フッ素塗料
合成樹脂に蛍石を原料としたフッ素樹脂を使ったフッ素塗料は、耐久性に非常に優れていることが大きな特徴です。耐久年数は15~20年程度と比較的長いですが、1㎡あたり4,000円を超える高価な価格帯のものが多いです。
汚れをはじきやすい非粘着性と、汚れが滑り落ちやすい非摩擦性に優れているので、外壁塗装に使われることが多くなりました。 また、耐薬品性や耐候性も高く、酸性雨や紫外線といった外部からのストレスを受けやすい屋根塗装への利用にも適しています。
フッ素塗料は、主に大型物件や橋などで使われることが多く、東京スカイツリーやレインボーブリッジ、六本木ヒルズなどはフッ素塗料で塗装されています。 戸建で使用する際は、外壁をシリコン、屋根をフッ素にすることで、タイミングよく屋根と外装塗装を同時に行うことができます。
すべてをフッ素塗料で塗るのではなく、機能面とのバランスを見て、必要な場所を選んで塗るなど工夫してみましょう。
5、光触媒
自然環境を気にするのであれば、光触媒塗料が最適です。 光触媒塗料は、塗るだけで二酸化炭素などの窒素酸化物を除去し、緑地と同程度の空気浄化効果があります。 また、塗料の白色顔料の原料として使われている酸化チタンは、太陽光にあたると活性酸素を作り、汚れを分解してくれます。そして雨が降ると、超親水状態になった塗膜から、分解した汚れが洗い流されます。 さらに、除菌、抗カビ、防藻効果もあるため、汚れやすい外壁に塗装すると、きれいな外壁を維持できます。
ただし、これらの機能は、太陽光が当たっている箇所でのみ機能します。塗装するときには、太陽光があたるかを確認して利用しましょう。
光触媒塗料はシリコン塗料の約2倍くらいで販売されています。
耐久年数は20年と長いので、長期で見るとバランスのよい塗料といえます。
6、その他
その他にもセラミック系塗料や無機塗料があります。
どちらも非常に防水性に優れた塗料ですが、セラミック塗料は訪問販売の会社がよく勧めてきます。全ての訪問販売が当てはまるわけではありませんがオーバートークで30年以上の耐久性があると言う業者がありますが、本来の耐久性は良くても15年前後と知っておいて下さい。
無機塗料はフッ素を超え20〜25年間の耐久性
がありますし、光触媒の様なセルフクリーニング機能を備えた塗料です。
が、まだまだ高額で手が出にくいのと弾力性がないのでヒビ割れしやすいのがデメリットです。またまだまだ出始めの為、無機塗料の定義が定まっていないので良し悪しをしっかり見極める必要があります。
本当に信用ある業者さんでなければ無難にシリコン、ラジカルグレードを選んでいる方が良いでしょう。
ここまでは色々なサイトやブログで書かれている事なので、調べていらっしゃる方であれば知っている事でしょう。
では弊社ではこの様々な塗料の中からどうお客様に合った塗料をセレクトをしているのか?
1、立地条件
海の近く、山の上、陽当たりはもちろん車通りの多い道路の近くなのかどうか?
様々な条件を把握して提案してくれる業者が信用出来ると言えます。
何故この塗料をチョイスしたのか?を聞いてみましょう!
2、外壁塗装の素材
当たり前ですがモルタル・サイディングボード・トタン・焼板など素材によって提案は変わります。
他にもALCやアルミサイディング・ガルバニュウム鋼板など外壁の素材は沢山ありますので、素材に合った物を提案してもらって下さい。
3、未来を見据えた提案
私は失礼は承知でお客様のお歳や家族構成、10年後どうなっていそうか?20年後どうなっていそうか?そんな事を想像しながらご提案しています。
家見て素材に合う提案をするのは当たり前、耐久性がある良い物をこれが良いと勧めるのは誰でも出来る。
極論の例え話ですが10年後は誰も住まないお家であればそんなに耐久性がある物を選択する必要はありません。
ただこの業界を見ているとそんなの御構い無しに高い良い物ばかりを勧める業者が多いと思います。
本当に自分にあった提案をしてくれる業者さんを選べる様に参考にした下さい。
ではまた次回。
あずきなこのリフォーム【オフィスらっちょ】
代表:馬場 和孝
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